道路標識の認識

道路には、交通安全のために交通道路標識が数多く設置されています。 現在、これら道路標識を車載カメラの映像から認識する技術の開発が盛んに行われています。 この技術により、高度交通システム(ITS:Intelligent Transport System)のための安全運転支援や 地理情報システム(GIS:Geographic Information Systems)のための道路標識データベース作成が可能となります。
画像情報メディア研究室では、道路標識データベースの作成を目的とし、車載カメラの映像から標識を認識する研究を行っています。

  • 1枚の画像に対する道路標識の認識
  • 形状による道路標識の認識
  • 時系列に取り出した道路標識の認識結果の統合

 

1枚の画像に対する道路標識の認識

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1枚の画像に写る道路標識が何の道路標識であるか認識するためには、サポートベクターマシン(SVM)を用います。 サポートベクターマシンは物体を識別する方法の一つです。 サポートベクターマシンはあらかじめ、認識したい道路標識の画像を大量に用意し、"学習"させる必要があります。 これにより、それぞれの道路標識の特徴を覚えた"分類器"を作ることができます。
標識が写った画像を分類器に入力すると、その画像の特徴から、最も近い標識の種類が分類器によって選ばれます。


 

形状による道路標識の認識

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道路標識には様々な形状がありますが、その数は限られています。 そこで、道路標識の認識率を向上させるため、道路標識の形状で分類する方法を考えました。
道路標識の画像から、サポートベクターマシンを用いて円形や菱形といった形状に分類します。 次に、その形状内の道路標識候補から分類することで、さらに道路標識の認識精度が向上します。


 

時系列に取り出した道路標識の認識結果の統合

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車載カメラ映像には連続して道路標識が映ります。 そこで、時系列に得られた道路標識の画像全てを用いて認識結果を向上させます。
車載カメラ映像から、フレームごとに得られた全ての道路標識の画像を分類器で認識します。 そして、それぞれの結果の多数決を行います。この方法により、一つの画像を用いる以上に高い認識率が得られると考えられます。